経済

上期販売は40万台に 年後半は輸出回復へ 通年で83万台に タイ国トヨタ

投稿日:2017年7月21日 更新日:

 タイ国トヨタは20日、国内全体の新車販売台数が前年同期比11・2%増の40万9980台だったと発表した。同社の菅田道信社長は「政府の景気刺激策や各社の新車投入で国内市場が回復基調にある」と述べ、通年予想もこれまでの80万台から上方修正し、前年比8%増の83万台に到達するとの予測を示した。


 2017年上期(1〜6月)の自動車販売の内訳は乗用車が16万1483台と前年比で25・0%増。菅田社長は「国内景気の回復によるもの」としており、「新車購入奨励策の終了による代替需要はまだ実感していない」と話した。通年でも乗用車は前年比21・1%増の33万9000台とした。
 タイ国トヨタの上期の輸出台数は19%減の13万5332台となったが、通年では中近東の在庫調整が終了し、下半期に回復すると見込む。
 一方でタイ国トヨタの販売台数は前年比、3・1%増の11万2488台(シェア27・4%)と、他社よりも伸びが低くなったことについてウティコン・スリヤチャンタナノン副社長は「他社がトヨタよりも多くの新車モデルを投入したため」とし、来月に新車モデルを投入することなどからトヨタの通年の販売目標は26万5000台(同31・9%)と据え置いた。
■ハイブリッドの普及を
 
 タイは日本や北米に比べてハイブリッド車の普及が遅れているとの指摘について、菅田社長は「トヨタだけでみてもハイブリッド車はまだ高級車のカムリのみ」と車種が少ないことが課題と言及。また高燃費としても価格と相殺できないことやバッテリー寿命も抵抗要因とした。
 それでも「電気自動車などに比べると、ハイブリッド車は社会インフラを整備する必要がないため、トヨタとしてはまずハイブリッド車の普及を進めたい」と話した。 

コンパクト車を世界に
新社長の菅田氏
 社長に就任して以来、初めての年中間発表に臨んだ菅田社長は、タイの展望について「棚田京一前社長と同様、90万台は目指せると考える」と国内市場に期待を示す。このほど、ソムキット・チャトゥシーピタック副首相と会談した内容についても、「(新興国向け小型車カンパニーである)TDEM(トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング&マニファクチャリング)事業について意見交換した」と話し、「タイの人材育成を進め、エンジニアとともにコンパクト車をグローバルに展開していきたい」と展望を語った。(高橋佳久)

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