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最終弁論で無実主張 インラック前首相「私は被害者」

投稿日:2017年8月2日 更新日:

 インラック・チナワット前首相の政権下で実施した籾米担保融資制度に絡む訴訟の最終弁論が1日、都内ヂェンワタナ通りにある最高裁にインラック前首相が出廷し、「籾米担保融資制度は草の根レベルの国民の利益になるもので、損害などはない。私は無実だ」とこれまでの主張を引き続き訴えた。最高裁周辺にはインラック被告の支持者ら約1000人が集まり、警察も混乱の事態にそなえ300人体制で警備にあたったが大きな問題は起きなかった。
 起訴状によると、インラック被告は首相在任中に目玉政策に掲げた籾米担保融資制度で国に5000億バーツの損害を与えたにも関わらず、政権の最高責任者として損害を食い止める手立てを打たずに放置したとして、職務怠慢を指摘されている。
 プラユット首相が率いる国家平和秩序維持団(NCPO)は刑事、民事の両面で前政権の責任追及の構えを見せており、タクシン派プアタイ党と対立している。このためインラック被告は法廷で「私は政争の被害者だ」と訴えた。
 中部ナコンサワン県からインラック被告を激励に来た女性は英字紙バンコク・ポストに対し、「インラック前首相は貧しい農民のために全力を尽くしてくれた。なぜ農民支援が有罪になるのか」と話した。
 インラック被告への判決は今月25日に言い渡される予定で、有罪となれば、最高で禁錮10年が言い渡される。2日には別の裁判で元首相であるソムチャーイ・ウォンサワット元首相などへの判決が下される。警察やNCPOは判決言い渡しの25日に向けて、タクシン派の行動を監視し、暴動の発生を抑止するために警備を強化している。
 政府はこれまでに、インラック氏が国に損害を与えたとして、同氏の銀行口座などの資産を差し押さえている。
 

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