ライフ・文化

進行を邪魔する「ラムヤイ」や ドリアン歌手派生「タムタミ」 タイ語スラング流行調査 思春期の気持ち反映

投稿日:2017年8月11日 更新日:

 文化省と世論調査機関「スアン・ドゥシット・ポール」が全国の若者3306人を対象にこのほど実施したタイ語スラング調査で、今年最も流行した言葉は「ラムヤイ(不快な気持ちにさせる)」だった。若者に人気の歌番組から誕生した表現や恋人同士の関係を表す言葉がランクインするなど、多感な若者の間での流行が垣間見られる結果となった。           
 中部スパンブリ県の中高一貫校で日本語教師をしながらタイ日辞書の作成を続ける村田愼一さん(63)によると、「ラムヤイ」はタイのカラオケの画面でタイ語歌詞の下に表示されるローマ字表記の歌詞(ラムヤイ)に語源があるという。タイ人はローマ字表記が読めない人が多いため、字幕が歌唱の邪魔をする。物事の進行を淀ませる人物またはその行為を意味するという。

SNSなど影響
 村田さんは「若者が使うスラングは心と体が成長する思春期の精神状態を表す言葉が多くなる傾向がある」と分析する。普段の生活環境で入手できる情報からスラングが生まれるため、若者の利用率が特に高いユーチューブやSNSにも大きく影響されるという。
 こうした影響からか、2位は国内で今最も勢いのある歌番組「ザ・マスク・シンガー」に登場したドリアンの覆面を被った歌手の可愛らしい動作を表現する「タムタミ(かわいい)」がランクイン。その歌う仕草が、ユーチューブなどで若者の間で爆発的に広まった。
 6位のクスッと笑うことを意味する「イッイッ」はタイ語のメールの文末でよく使われる「555」(数字の5の発音「ハー」とかけている)と同様に、メールやSNSへのコメントなどで使われる。村田さんによると、男性が使う場合は性的な意味が含まれることもあるという。

恋愛関連表現も多く
 ランキングには恋愛に関するスラングが複数入るなど若者の関心事が反映された。
 5位には(恋人などに)振られることを意味する「ドーン・テー」、9位には恋人を意味する「テン、タ・エン」、3位の早口でうるさく話す人を意味する「ノック」は、村田さんによると、失恋するという動詞の使い方もあるという。

(小沢蕗子)

-ライフ・文化

Copyright© 日刊ばんこく新聞 , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.