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ラオス・サッカーを牽引 リーグ2年連続得点王 ラオ・トヨタFC 本間和生さん

投稿日:2016年6月30日 更新日:

 メコン川を挟んでタイと国境を接するラオス。東南アジア最後の秘境とも言われる人口700万人の内陸国で、国内のプロサッカーリーグを牽引する日本人選手がいる。今年3月に満36歳を迎えた本間和生さんだ。
 ラオ・トヨタFC所属。身長175㌢、体重74㌔。ゴール前での突破力と高い精度のシュートで2年連続得点王に輝き、昨季はチームを優勝に導いた。今季も得点を重ね、チームも優勝争いを繰り広げている。(小沢蕗子)

東欧リーグで活躍

 横浜出身。高校卒業後、群馬県の社会人クラブで活躍した後、22歳でセルビアに渡ってプロ・チームに入団。選手生活を2年半続けた後、ハンガリーのプロリーグに拠点を移し、ストライカーとして長らく活躍した。
 転機は11年目に訪れた。チームとの契約更新がかなわず、試合でボールを蹴る機会がない日々が半年間続いた。既に34歳。サッカー界ではベテランと言われる年齢になっていた。「(移籍先が決まらず)精神的に苦しかった」という。
 そんな中、ラオスのプレミアリーグに所属するラオ・トヨタFCから移籍決定の知らせが舞い込んだ。本間選手は「サッカーができることを、ただ素直に幸せだと感じた」と当時を振り返る。
 移籍後の初シーズンは17試合で29ゴールをあげて得点王に輝いた。2年目はマークがきつくなったが前季得点王という重圧を力に変え、20試合で29ゴールを決めて2年連続得点王に。チームも優勝した。
 「所属するチームの優勝は初めてだった」。嬉しいというよりほっとしたと本音を漏らす。「外国人枠の助っ人としてチームに合流したので、なおさら勝敗にこだわっていた」。

「仲間を信じて」

 東南アジアのサッカーリーグで日本人選手の姿が目立ち始めたのは、ここ5~6年のこと。外国人選手に対する待遇面の向上やアジア人枠の設定、Jリーグとのアジア各国との連携協定などが進んだことが追い風になった。
 既に15年もヨーロッパを中心に海外で活躍を続ける本間選手。東南アジアでプレーする若い日本人にとっては兄的存在だ。彼らと話をするたび、海外での選手生活ならではの悩みに親身に耳を傾ける。
 「カズ」、「キング」。チームメイトやファンは本間選手を、今も現役で活躍する元日本代表の三浦知良選手(愛称カズ)と重ねてそう呼ぶ。ゴールの秘訣を尋ねると、「仲間から良いボールがくるのを信じること」と謙虚だ。
 今年の目標もチームを優勝に導くこと。そのために「毎試合ゴールをあげたい」と力強く語った。

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