経済

高速鉄道建設で契約 タイと中国が首脳会談

投稿日:2017年9月6日 更新日:

 中国福建省厦門(アモイ)で開催中の第9回新興5カ国(BRICS=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議にオブザーバーとして出席しているプラユット首相は4日、中国の習近平国家主席と会談し、タイ中国高速鉄道建設促進に関する2つの契約のほか、タイ中国戦略協力行動計画や、中国が進める「一帯一路」「21世紀海のシルクロード」構想に協力する内容の覚書の調印に立ち会った。
 今回のBRICS首脳会議は3~5日の3日間の日程で開かれ、加盟5カ国のほかにタイ、エジプト、メキシコなど5カ国の首脳が「友好的な発展途上国(BRICSプラス)」の立場で招待された。
 タイと中国の首脳会談で調印されたタイ中高速鉄道計画に関する2つの契約は、1つがバンコク~ナコンラチャシマ間253キロの鉄道の設計に関するもので、もう1つが建設監督に関するもの。契約額は総額52億バーツ。同鉄道計画は2015年に両国で合意したが、資金融資条件や規格などをめぐる障害で計画実施が大幅に遅れ、プラユット首相は今年6月、旧暫定憲法44条に基づく非常特権を発動して改めて計画を迅速化するよう指示した。
 2014年5月のクーデタで実権を握った現政権は対中国関係重視に傾斜してきたが、米国にトランプ政権が誕生し、来月にはプラユット首相の訪米が予定されるなど外交関係修復に向けた動きが出る中、タイ国内に対中国警戒論も台頭している。
 タマサート大学アセアン研究所のプラパート・テープチャトリー所長は「中国が大国になる過程で何をしてきたかしっかり見なければならない。タイにも厳しい態度で迫る構えを見せており、2国間の戦略的関係の再評価を迫られている」と警鐘を鳴らしている。

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