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陳列工夫で消費者掴む コンビニのローソン 20年までに500店舗目標

投稿日:2017年1月6日 更新日:

 日系コンビニチェーンは日本国内の市場が飽和する中で、アジア地域への進出を加速させている。その中で今年タイ進出5年目となるサハ・ローソンは競合他社に比べて出遅れたものの、タイの消費者の心を掴む陳列方法の工夫を軸に店舗数拡大を目指している。    (小沢蕗子) 

 バンコク都心のオフィスビルに入居するローソンの店舗。縦長のケースにソーセージや串に刺した揚げ物が並ぶ。日本で店内調理の先駆けであるローソンは、周辺屋台で販売されている商品も取り扱う。
 「自分好みの味付けにできるし、会社から近いので便利。辛い味付けの鶏のから揚げは屋台より肉が柔らかくておいしいです」。近くのオフィスビルで働くパカウィー・コントンさん(35)はほぼ毎日、ローソンで軽食を購入するという。
■陳列変え、売上6倍に
 店内調理の揚げ物は導入当初1日20本程度の売れ行きだったが、昨年7月に陳列方法を変えてから今では1日120本売れるようになった。同社マーケティング担当者によると、店員に直接注文するスタイルから、棚に見やすく並べた揚げ物を利用客が取ってソースをかける方式が「自分で買う品物を選びたい」タイ人の嗜好に合ったという。
■勝負は「日本ブランド」
 ローソンの取扱商品数は店の規模に合わせて2300~3000点、そのうちオリジナルブランド商品は約300点。屋台にはなく、かつ日本のブランド力があるものが人気だ。
 特に最近では「おでん」に人気が集まる。進出と同時に始めた当初は全く売れなかったが、1年前に投入した日本のロールキャベツが爆発的な人気を呼び、今では看板商品に。日本ブランドとしてタイでも定着している「とんかつ」を使った商品は12バーツから。屋台とほぼ変わらない価格とタイ人好みの甘辛いタレで売れ行きが伸びている。
■店内調理の充実で差別化
 しかし、タイで知名度が高まってきたとはいえ、他の日系チェーンからは出店数で大きく遅れをとる。消費財大手のサハ・グループと合弁会社を設立して2013年に進出したローソンだが、現在の店舗数は都内と郊外の住宅地やオフィスビル、病院、大学、駅構内などでまだ80店。筆頭のセブンイレブンの約9400店、ファミリーマートの約1000店と比べるとまだ少ない。
 サハ・ローソンの田村比鏡社長は今後の戦略として、「店内調理に力を入れて競合他社や屋台と差別化を図る」と話し、2020年までに店舗数500店を目標に掲げている。

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