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官民が連携し医療機器輸出 メディカルフェア 80の日系企業が参加

投稿日:2017年9月7日 更新日:

 シリキット・コンベンションセンターで6日から開かれている国内最大の医療機器展示会「メディカルフェア・タイランド」で、日本が官民連携して、積極的にタイで医療機器やサービスをアピールしている。日本貿易振興機構(JETRO)が一般社団法人メディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ)と協力し4年ぶりに参加したほか、東京都中小企業振興公社のパビリオンの出展企業が前回から倍に、また大阪商工会議所主催の「関西メディテック・パートナーズ・ネットワーク」が初出展し、20社がブースを構えるなど、計80の日系企業が出展した。
 同フェアは隔年で開催し、今年で8回目。カナダやインド、EU、ロシア、オランダが国主導で初めてパビリオンを構え、63カ国から830社が参加する過去最大規模となった。タイ政府が進める医療ツーリズム振興や高齢化社会に向けて、各国がロボットや3Dプリンターを使用した最新技術を展示した。
 日本政府は今年6月に閣議決定した未来投資戦略の中で、医療機器のアウトバウンドの強化を進めている。その中でもタイは重要な位置にあり、ジェトロの佐藤拓ヘルスケア産業課長は「日系企業の海外進出の関心が最も高いのはタイ。市場も2桁成長を記録し、ニーズはさらに伸びる」とみる。タイの市場規模は東南アジア諸国連合(アセアン)ではマレーシアに次ぐ2位で、2014年から19年までの間、年率で15・5%増のペースで拡大しているという。東京都中小企業振興公社の木村正幸海外販路開拓担当係長は「オリンピック後に反動が予想される日本国内市場を見据え、海外展開を要望する声が多く、出展への引き合いが増えた」と話した。

自然対流の冷房や携帯レントゲン
フェアに出展の日系企業

 日本の企業ブースでは各社が最新技術や製品を紹介した。携帯式X線発生装置の製造販売を手掛けるジョブ(本社・神奈川県横浜市)は今回初めてアジア地域に出展。通常よりも小型にすることで、初期検診や学校などの集団検診に需要を見いだし、タイや周辺国の販売を目指す。
 東京都八王子市を拠点とするアオキ住宅機材販売も今回初めて出展。冷水を通すパイプを天井に設置することで屋内に冷たい空気を循環させる天井放射冷房システムを紹介。
 同社の青木憲明会長によると「エアコンに比べエネルギーが半分になり、電気代が3分の1になる」という。日本ではエアコンを設置する場合と比べた償却期間が5年だが、「年中暑い東南アジアではより省エネで、短期間で導入費用を回収できる」として、需要が見込めると話した。

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