経済

ホテル投資が過熱 都内主要道を中心に 「過剰供給」と危惧も

投稿日:2017年9月13日 更新日:

 都内中心部を走るスクムウィット通りを中心にバンコクでホテル建設投資が過熱している。政府がMICE(会議・インセンティブ・国際会議・展示会)産業を観光業の起爆剤にしたい意向を示しており、主に海外の中・高級ブランドが計画を発表。しかし関係者は「過剰供給になり、価格競争が一層激しくなる」と懸念している。
  8日にはTCCグループ傘下でホテル事業を手がけるTCCランド・アセットワールド社がスクムウィット・ソイ22にある「マリオット・マーキス・クイーンズ・パーク・ホテル」の大規模改装が終了したと発表した。TCCは米マリオット・インターナショナル社が同ホテルの運営に委託している。
 今年6月には西日本鉄道がアソーク駅近くに「ソラリア西鉄ホテルバンコク」を20年に開業すると発表したほか、米カシェ・ホテルがアジア地域への投資強化のため、2019年にもニュー・ペッブリ通りに63室のホテルを建設すると明らかにするなど日本、米国チェーンが参入を表明している。
 さらにハイアットホテルやシンガポールのカールトングループなどが20年ごろまでに続々とホテル開発を進める。特にスクムウィット周辺は海外駐在員が多く住み、レストランやバーなど、観光業に欠かせない飲食店も充実しており、観光拠点としての地位確立も影響しているとみられる。
 しかし、タイ・ホテル協会のスパワン・タノムキティプーム会長は「都内のホテルはすでに過剰供給状態で、各社は宿泊料金を上げることができていない。新たにホテルが開業すれば、今後競争はさらに激しくなることが予想される」と危惧する。
 不動産コンサルティング会社のジョーンズ・アンド・ラサール(JLL)の調査によると、バンコクやパタヤを中心に5つ星ホテルの計画発表で、2017年上半期のタイのホテル業界への投資額は107億バーツと、2016年通年の96億バーツをすでに超えた。
 同社は今年全体のホテル投資額は140億バーツまで到達するとしており、「長期的視点でタイの観光産業は投資に見合う十分な利益が出ると見られている」と指摘している。

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