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「世界のデザイン都市に」  TCDCが移転オープン  旧中央郵便局内に

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 都内バンラック区チャルーンクルン通り沿いにある旧中央郵便局内に5日、タイランド・クリエイティブ・デザイン・センター(TCDC)がオープンした。昨年12月にBTSプロムポン駅前の商業施設エムポリアム内での営業を終了。以前より2倍近い8600平方㍍の延べ床面積を展示スペースに使い、タイのクリエイティブ産業のハブとなることを目指している。

 この日行われたオープニングセレモニーで、TCDCのアピシット・ライストゥークライ所長は「2022年までにタイを世界トップレベルのデザイン都市にしたい」と今後の期待を話した。
 新しいTCDCは5階建てで1階のギャラリーショップと展示スペース、5階のカフェを一般に開放し、2〜4階を会員制としている。2階には布や木などさまざまな物の制作に使われる素材などを展示する「マテリアル・デザイン・イノベーションセンター」があり、3階には会員が無料で3Dプリンターを使える「メイカースペース」、4、5階にはデザイン系の書籍が充実した図書スペースが設けられている。
 外国人を含む一般会員は年間1200バーツという低料金で施設を利用できる。タイがこうした充実した施設をオープンさせるのは、これまでの労働集約型産業からの脱却の鍵をデザイン産業に求めているからだ。アピシット所長は「クリエイティビティを育てることで、知識集約型のビジネスモデルの構築や社会を作っていく」と意気込む。また「企業の要望を受け入れることでデザイナーとのマッチングも図りたい」という。
 チャルーンクルン通りは旧市街地にある。チャオプラヤ川沿いはBTSやMRTなど電車の駅から離れているために交通の便が悪いが、近年はカフェやレストラン、国内外のメディアで紹介されるホステルなど注目度が増している。アピシット所長は「こうした周辺の施設や市民と協力することで、TCDCを中心とした『クリエイティブ・ディストリクト(創造性があふれる地区)』を作っていく」と話した。 (高橋佳久)

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