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多様な性のあり方支持 「性的少数者への理解深まれば」同性婚の法整備は進まず

投稿日:2017年5月19日 更新日:

虹色の旗を持ち、笑顔を見せる参加者
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  「同性愛嫌悪に反対する国際デー(IDAHO)」の17日、都内のバンコク芸術文化センター(BACC)で多様な性のあり方に尊重の意を示すイベントが開かれた。 IDAHOは、世界保健機関(WHO)が1990年5月17日に精神疾患リストから同性愛を削除した日に合わせたもので、欧米を中心に広がった。タイでは2002年に保健省精神衛生局が国内でも記念日として認定した。

 参加したジラパー・タコヌアンさん(26)は「タイは性的少数者(LGBTI)に対して比較的フレンドリーだけど、差別を受けることは多い。こうしたイベントを通して、理解が深まればいい」と話した。

LGBTIに寛容なタイ社会

 タイは世界的にはLGBTIに比較的理解がある国として知られている。性的指向・ジェンダー・アイデンティティの国連専門家、ウィティット・マンタポーン氏はその理由を「多様性を受け入れる社会の寛容性によるもの」とし、一方で国による法整備などがまだ不十分な点が課題と指摘する。

 また、15年には性的指向を理由に差別をした者を罰するジェンダー承認法が可決されたが、性的少数者をはれ物扱いするような内容には反対の声も多い。

 17日のイベントにパートナーと一緒に参加したパタナー・チットプラコーブ(34)さんは「タイで同性婚が法的に認められれば結婚するつもり」と期待を込めた。

アジアは同性婚認めず

 世界的には欧米を中心に同性婚を合法化する流れが高まっている。しかし、宗教的な理由などから同性婚を違法とする国は世界72カ国あり、うち3分の1に近い23カ国がアジア。同性愛者に死刑を適用する国もある。

 一方で、台湾では昨年、同性婚を合法化する法律の改正案が国会を通過し近く採択される見通し。実現すればアジア初となる。(小沢蕗子)     

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