経済

航空業界、飽和状態に 各社業績落ち込み 競争激化に増税影響

投稿日:2017年5月17日 更新日:

 航空業界の国内線が飽和状態になり、格安航空会社(LCC)など各社は海外路線の拡充など新たな収益源確保を急いでいる。さらに国内線のLCCの競争が激化する中で、タイ航空の3月期の決算は運賃引き下げ競争で利益が減少。また燃料の物品税が引き上げられたことで、LCCも減益となるなど航空業界全体で難しい局面が続いている。

 タイ・エアアジア(TAA)の持株会社であるアジア・アビエーション社はこのほど、今年第1四半期の純利益が前年同期比で43%減になったと発表。昨年から約4億3000万バーツも下げた。昨年の同四半期に比べ、原油価格が30%上昇していることや、今年1月に航空燃料の物品税が1㍑あたり20サタンから3バーツへと大幅に引き上げられたことで利益率が低下した。
 同社は路線の拡充で利益回復を図りたい意向だが、可能性は地方空港のみしか残されていない。サンティスック・クロンチャイヤーTAA営業部長は「主要な国内路線は飽和している」と話す。特にスワナプーム空港やドンムアン空港、プーケット空港などの主要空港では慢性的に渋滞が起きており、新たに就航させるのは難しいといい、現在可能性があるのはウタパオ空港とウボンラチャタニなどの地方を結ぶ路線のみだという。
 同じLCCのタイ・ライオンエアのアサウィン・ヨンキラティウォンCEOは「インドや中国などの路線拡大を狙う」と海外に新たな収益源を求める。特に中国市場を狙い、昆明市や江蘇省を結ぶ路線に力を入れる計画だ。
 利益減少はLCCだけではない。フルサービスのタイ航空は15日、今年第1四半期の純利益が前年同期比47・3%減の31億7000万バーツだったと発表した。LCCとの競争で運賃引き下げを迫られた上、燃料の増税が響いた。
 乾期となり旅行者が増える1〜3月はかき入れ時だが、ウサニー・センシンケーオ社長代行は「旅客単価(乗客1人を1㌔運んで得られる収入)が12%減の2・2バーツとなったことなどが響いた」と話した。

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